テニスをされている患者さんです。スマッシュなどを打って、肘が伸びたときに外側に痛みが走ると言う症状でいらっしゃいました。
直接的な痛みのある患部には圧力波治療を行って、10回位でテニスのスマッシュの痛みは、ほぼ、なくなりましたが、物を持って手首を上に上げる、バイクのスロットルを開けるような動きをすると、肘の外側に痛みを感じるとのことです。
左上の写真が実際の患者さんが寝てらっしゃる時のものです。服の上からなのでわかりにくいのですが、肩甲骨が後傾しています。それによって肩関節の向きも、後ろ外側に向いてしまっています。
この関節の方向だと上腕骨は自然に外旋してしまっています。それを打ち消すために前腕は無理に内旋(手のひらが内を向く)しています。
無理に前腕を捻っていなければ、肘の後ろ側のシワは真ん中になりますが、この写真では完全に外を向いています。
そして手首は手のひら側と小指側に曲がって固まっています。これは手首のシワが外側に多く寄っているのでわかります。
それと、前腕の尺骨が浮き上がっているので、橈骨との溝が深く見えます。
肩関節から外旋のねじれ、手関節から内旋のねじれがあり、肘の部分でぶつかってしまっていることが痛みの原因だと思います。
手首と肩の治療をすると、肘の痛みも軽くなっていくと思います。