先日いらした患者さんは、惣菜の販売員をされていて、勤務中に足が痛くなり立っているのが辛くて、足を引きずるように働いていることもあるそうです。
当院で取り扱っているインソールに興味を持ってご来院いただきましたが、履いていらっしゃった靴が気になりました。スニーカーでしたが、紐はゆるく結んでいて、踵も潰してサンダルのように履いていました。
まずはサイズの合った最適な靴にインソールを入れて歩いていただいたところ、足の痛みがほぼなくなりました。
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しかし…後日再来院されたときに、以前よりだいぶ足の痛みはましになりましたが、長いこと立っていると膝の裏が痛くなってきて、やはりだんだん足全体が辛くなってくるとおっしゃっていました。
前回は治療はしていなかったので、今回全体的な体の状態を見せていただきました。
立ち姿勢はXO脚気味で、過伸展していました。さらにいろいろと運動検査分析をして行ったところ、左足は外に開きにくく、特にあぐらをかいたときに開かないということがわかりました。
股関節から膝につながっている筋肉は、多くあります。2関節筋なので、股関節の動きが膝に影響を及ぼします。例えば、股関節が内側にねじれてしまっていると(内旋)、膝も内側に入ります。辻褄を合わせるために、足首を回外させて外側に体重をかけるので、膝下がO脚になり、形を見るとXO脚になります。
靴とインソールだけで改善する場合もあるのですが、長いこと同じ姿勢をとっていたことにより、筋膜が固まってしまっているのだろうなと思いました。
筋肉を取り除いて見ると、中隔と言う固い筋膜組織があります。これは同じ働きをする筋肉群を仕切っている部屋の壁のようなものです。
ある特定の筋肉だけを使いすぎていたり、使わなすぎていたりすると、筋肉の厚みが変わってくるので、部屋が広くなったり狭くなったりします。筋膜は、姿勢やプロポーションを形作ってもいますので、X脚やO脚や、膝下O脚は筋膜のよじれが原因のこともあります。そして適正化しないと、動きの制限や痛みだけでなく、循環障害や神経痛などの原因にもなってきます。
この患者さんも、最終的には筋膜と筋肉のねじれによって、神経を圧迫していての痛みということがわかりました。
あぐらをするときに使われる、縫工筋が固まってしまっていて、その裏側に並走している伏在神経が引っ張られていることがわかりました。足全体の筋膜配列を整えて、縫工筋が正しい位置に戻ると、膝裏の痛みはなくなりました。
インソールや靴を使って普段から整えておくようにしていると
1.立ち仕事の疲労が減らせる。
2.治療箇所が少なくなり、通院が少なくて済む。
3.治療後に痛みが戻ってきてしまうことも少なくなります。
立ち仕事で足の痛みを感じている方は、吉祥寺はたいち整骨院へどうぞ