先日の訪問で伺わせて頂いた患者さんは、左太腿の内側に痛み痺れがある腰痛で、体を起こすのが辛く、横向きで寝ていらっしゃる状態でした。
何年か前に、椎間板ヘルニアを発症されていて、当時のレントゲン写真も見せていただきました。たしかに腰椎の3番目と4番目の間が狭くなっており、椎間板の一部が脊髄の方に押しやられていました。
腰椎に関連する神経痛としては、坐骨神経が有名ですが、腰椎4ー5番の間、もしくは5番ー仙骨の間での圧迫がほとんどです。そして坐骨神経痛は主に下腿の裏側にでます。
太腿の内側だと、ちょっと上の大腿神経、もしくはその分枝の可能性が高いです。
大腿神経(青くなっている神経)は腰椎の2-4の間から出て、骨盤の前を通って太腿の内側に向かいます。その近辺の筋肉を支配します。
患者さんは、その辺りの筋肉が硬くなっていて、股を開くのが辛そうでした。
それに伴って、骨盤の歪みが顕著でしたので、まずはそこから整えました。
骨格を整えてから、下肢から筋肉を整えていきました。引っ張る力が下に捻れながらかかっていると思いましたので、最初は足首の調整から上に向かっていきました。
足首はかなり体の歪みに関係があります。お聞きすると昔バレーボールをされていて、何回か捻挫を繰り返されていたそうですが、特に治療はせずに放置されていたとの事でした。やはり足首がきちんとはまっていませんでした。
下から上に運動連鎖が起こり、最終的に腰の左側を引っ張っているのではないかと思いましたので、その逆を辿っていきました。
施術後は起き上がって、立ったり座ったりは可能になりましたが、やはり荷重をかけるとまだ痛みがあり、少し歩いてみてやはり辛そうで横になっていらっしゃいました。
引き続き診させていただけることになりましたので、治療効果を確認して、次回はもっと良くなって頂けるように施術します。