当院では、膝や腰の痛みで来院されても、全身を診せていただきます。そうすると、足首や足のアーチ、足趾の変形などをされている患者さんが意外と多いです。
足はいつも体重を支えていて、負荷がかかっているのに、多少痛くても耐えられるので、ないがしろにされがちです。
・合っていない靴を痛くても履いていた。
・昔やってしまった捻挫を、治療しないまま過ごしてきた。
・急激に体重が増えてしまった。
こういった経験をされている方は多いのではないでしょうか?
人は歩くとき、一定のパターンで足を動かします。体重移動を速やかに行うため、足の裏が地面につく順番は決まっています。
足は前足部、中足部、後足部に分かれています。
歩く時はまず、
①後足部である踵の外側から設地し、そこから内側にねじれて倒れていきます。
②その時に内側の中足部のアーチが潰れて、衝撃を吸収します。
③そして最後は、前足部の親指側で地面を蹴って、また踵からつくと言う動作を繰り返します。
この公式通りに歩けていない人は、タイミングを変えたり、過剰に筋肉を使ったり、膝や、股関節など別の関節で代償したりします。
足には沢山の細かい骨があり、一つ一つが動いて、荷重を受け渡します。
ペッタンペッタン前に進むわけではなく、うち返し、外返しといったような捻れが加わって、歩いているのです。
回内時と回外時は、これだけ足の形が変わります。
回内というのは土踏まずが潰れること。衝撃を吸収する剛性の低い足ということになります。慢性的に回内足の人は扁平足です。
回外の足の方はハイアーチ(甲高)の足になります。剛性は強いです。ただし範囲を超えて外に捻ってしまった時に捻挫しやすいと言われてます。
足の痛みが出る疾患は、回内足の方が圧倒的に多いです。特に過回内と言って、ひどく回内してしまう人は、慢性的にアーチがなくなっていて、外反母趾、槌指、巻き爪など足のトラブル、モートン病、浮指、など。
運動している人は、扁平足ではなくても、ある一瞬では過回内になってしまっていて、脛のシンスプリントや腸脛靭帯炎。
そしてもっと上の膝の痛み、腰の痛みに影響している場合もあります。
当院ではそういった足のトラブルには、体外衝撃波、ショックマスターを使って治療を行なっています。足の腱や、それを留めている支帯などが捻れて固まってしまっているのを、一度壊して再配列させることで痛みを取ることができます。
それとアフターケアとして、歩行改善のための運動指導などもさせていただいております。
そして、そもそもの足部の形の矯正、再発防止の為にインソール(靴の中敷き)の取り扱いを、今後始めます。れっきとした医療用のタイプですので、検査分析と、アフターフォローまでさせていただきます。
足の変形や痛み、膝、腰の痛み、体の歪みなど、トータルでケアさせていただきますので、おなやみの方は合わせてぜひお申し付けください。