腱鞘炎の治療(圧力波ショックマスター)

腱鞘炎の治療を圧力波ショックマスターでされている患者さんです。仕事で、精密な修理をされていて、親指を人差し指は常に酷使するので、もう長年患っていらっしゃいました。

今回で3回目の治療ですが、痛みの場所が最初は親指の付け根あたりだったのですが、今は伝票をめくる時、手のひらを机につけて、人差し指をそらす時が痛いそうです。

各々の指に、別々に筋肉がつき、筋膜のつながりがあり、手首、前腕、上腕の下くらいまでつながっています。それはその指を動かしている筋肉が、その辺から伸びてきてるからです。親指は複雑な動作をできるようにするため多いです。

今回親指や人差し指回りの痛みの原因は、大体図の筋肉です。

前腕の骨は尺骨の周りを橈骨が回ります。肘の方を上橈尺関節といい、手首の方を下橈尺関節と言います。そして2つの骨の間には、骨間膜と言う結合組織があります。

骨間膜のおかげで、前腕や手首はすごくフレキシブルに動かせます。そして骨間膜は筋肉の付着部としての役割もあります。骨間膜から始まり指に向かう筋肉もたくさんあります。上の図を見てもらうと、尺骨から始まって、骨間膜、橈骨をまたいで、親指に向かっている筋肉もあります。

指先の使い過ぎで、腱に繰り返し刺激が与えられていると、この辺の筋肉が硬くなり、骨格が捻れて固定されてきます。

患者さんの左右の腕を比べてみたら、患側は下の図の赤い矢印のようにねじれていて、手首の下橈尺関節は尺骨頭が飛び出している感じがあり、手自体は青の矢印のようにねじれていました。

前腕の骨はフレキシブルなので、簡単に動かせます。橈骨を動かして、患者さんに痛みが強くなる方向と、楽になる方向を確認してもらい、楽になる位置で押さえて、親指周りや、人差し指との間にショックマスターを打ちました。

最初すごく痛がっておられましたが、我慢していただき、終わった後は、伝票をめくる動作をしてもらいましたが、痛みはなくなったそうです。

腱鞘炎と言っても、実際は炎症が起こっているわけではなく、筋膜が固まってしまっていることが原因だと最近は言われています。

ショックマスターを打っているうち、押さえていた手首のギャップも無くなっていき、筋肉も緩んでいったので、今日でだいぶ治療は進められたと思います。

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