アキレス腱断裂後のリハビリ運動

半年前くらいに、テニスをされている最中にアキレス腱の部分断裂をしてしまった患者さんです。

もともとアキレス腱痛症をお持ちだったそうで、運動後には踵の上のほうの付着部が痛んでいたそうです。

ご自分でも体が固いという自覚がおありで、ストレッチなどもされていたそうですが、残念ながら負傷されてしまいました。

整形外科では松葉づえ、装具固定といった保存療法を経て、腱の修復は完了して、現在は普通に生活をされています。

しかしリハビリ運動についての指導は全くされなかったので、ご自分で調べて行われていたそうです。そのかいもあって現在は軽いジョギングなどはできるようになったそうなのですが、やはり付着部に痛みは常日頃感じられていて、テニスを再開できるかという不安をお持ちです。

アキレス腱断裂後のリハビリ運動はカーフレイズ(つま先立ち)が有名です。患者さんもしっかりとご自分で行われていましたので、当院では改良ポイントとテニス復帰を目指して計画をたてさせていただきました。

 

改良ポイントは段差を利用して、カーフレイズをコンビネーションで行います。

1,段差に足半分くらい乗せて、かかとを落とした状態から行う(遠心性収縮が入る)

2,膝を曲げながら背伸びをする(ヒラメ筋を使う)

3,徐々に膝を伸ばしながら背伸びを頂点まで行う(腓腹筋を使う)

この二つの筋肉はアキレス腱で収束していますので、普通に背伸びをするよりも膝を曲げ伸ばししたほうが効果が期待できます。

 

そして治療計画はこのイメージで行います。

リハビリの計画

 

リハビリは段階を踏んで刺激の量を増やします。右に行くほど強度があがっています。どうやって適刺激か判断するかというと痛みが10分の5未満感じる所で行います。それを超える痛みがあったら、左に戻ります。

 

それと治療に欠かせないのは、ショックマスター!

腱などの硬い組織に打つと、中で微細な損傷を与え、治癒力を再始動させます。

施術中は患者さんもだいぶ痛がられていましたが治癒すると信じて耐えていただきました。

あとは関連する筋膜をリリースしました。全身で診させていただいたのですが、とりわけ患側のハムストリングス筋、大殿筋の筋膜が固くて、骨盤のゆがみも出ていました。

 

当院ではショックマスターのみでも、アキレス腱付着部炎や、足底筋膜炎の治療成績は良好で、ほぼ皆さん治癒されています。

そして運動療法と組み合わせるとさらに良いというデータが出ています。

 

施術後にはスッキリしたとおっしゃっていました。見た目の姿勢も変化されたと思います。

 

2月末くらいにはテニスに復帰されたいそうですが、お体と相談しながらになっていくと思います。

 

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