頭の骨と骨盤のゆがみの関係

この患者さんは、もともと腰痛持ちではあったそうなのですが、今は右膝の痛みでいらっしゃいました。

うつ伏せになっていただいたところ、左の足が内側に倒れています。

これは見たところ左の骨盤か股関節に問題がありそうだなと思いました。

詳しくお聞きしていくと、頭の左側を手術したそうで、頭蓋骨を触らせていただいたところ、かなり形が変わっていました。

頭の後頭骨と、骨盤の仙骨は背骨で繋がっていて、お互いに関連があります。体の中心を通る柱のような存在なので、上肢帯や下肢帯は当然、捻れたり、引っ張られたりします。

まずは骨盤の歪みを整えることが最優先だとおもいました。

このくらい顕著に歪んでいると、ハッキリとズレがわかるところがあります。

 

骨盤は仙骨と寛骨と坐骨という3つの骨が結構して、輪っかの形をしています。

その結合部の関節は仙腸関節と、恥骨結合です。

仙腸関節は背中側から触れますが、ズレを確認するのは難しいです。(この図では前側、すなわちお腹の中側からになってますので当然触れません)

もう一方の恥骨結合は、触りやすいので、慣れれば自分でもズレを確認できると思います。

触り方は仰向けで、おへそのしたあたりから手掌を足側に下ろして行き、止まるところ。そこから左右に伸びる恥骨枝(この図では黄色い線の部分)を指でつまんでたどってみます。

この患者さんは、恥骨結合にギャップがあり、左の恥骨枝(恥骨の一番前に張り出している部分)が、斜め下に下がっていました。

赤い矢印方向に引っ張られる力が働いていているので、尾骨の先は左を向いていて、座骨も左が外に開いていました。

写真では左のお尻が後ろに回っているけど、股関節は内側に捻れています。

まずは恥骨結合のズレを治療しました。それは腹筋と大腿の筋肉の引っ張り合いの調節をします。

そうすると、骨盤の歪みが改善されて、右膝の痛みも良くなりました。帰り駅まで歩くのがすごく楽だったそうです。

これから先、後頭骨なども整えていければ、もっとバランスが良くなるとおもいます。

後頭骨と仙骨(黄色く塗った部分)の歪みは脊柱の始まりと終わりです。ここの歪みを取る事で、背骨全体的な矯正もできます。

頭蓋仙骨療法は、別コースになりますので、いずれこのブログでも詳しく書こうと思います。

今回は膝の痛みのため、頭の調整はせず、恥骨結合のズレを整える、セルフエクササイズをお伝えしました。

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