ヘッドフォワードポスチャー姿勢と交感神経の関係

PC作業が多くなりますと、どうしても頭が前に出てしまい、その重さに耐えている首や肩もきつくなって来る…と言ったパターンは多いと思います。

その姿勢が長く続くと、体の前側の筋膜は固まってきてしまいますが、目線はモニターを見ようとするので、首や上部胸椎は体を伸ばそうとします。

ヘッドフォワードポスチャー(頭部前方姿勢)と言ったりします。

例えるなら弦をキツキツに張った弓を伸ばそうとしているしている状態といえます。

施術の最初はうつ伏せで寝ていただき、背中側からアプローチする事が多いです。それで自然に前側の筋肉はストレッチされています。

今回は、そうすると首がさらに過伸展されてしまい、かなり酷そうでしたので、仰向けで寝ていただき、首のトリガーポイントを取る筋膜リリースから行いました。

神経や血管の通り道も広げて、頭の重さと頭痛は軽くなったようですが、取り切れていない、スッキリ感がまだ無さそうでした。

もう姿勢は猫背には見えなかったのですが、体の前側の筋膜配列に沿って、胸、お腹、股関節の前側にアプローチしたら、どこもすごく痛がられていました。

筋膜が奥の方で縮んでしまっていて、肋骨や骨盤の縁に張り付いてしまっているようでした。

そういうポイントを緩めてから、動いていただいたら、動きやすいし痛みも無くなったと仰っていました。

何故前側の筋膜が固まっていたのか…?

人の体はビックリした時などは丸まる性質があります。戦いに備えて、交感神経が優位になっている状態です。ストレス受けている状態はそれに近いといわれています。

前側の筋膜はこのようにつながっています。アナトミートレインの理論です。

もしかして…仕事とかでストレスを受けているかお聞きしたら、ご本人では無いと思います…とおっしゃっていました。

交感神経神経は自分でコントロールできないので、自然と優位、過敏になってしまっている場合があります。実は気になる点があって、仰向けで蛍光灯の光を眩しそうにされました。交感神経優位な時によく見られる反応です。

照明を落としたら、リラックスされたようだったのでしたので、そのまま仰向けで施術させていただきました。

前側の筋膜の緊張が取れたら、肩のこりが気になると仰ったので、ここでうつ伏せになっていただき、骨盤と肩甲骨の位置調整を行いました。

普段とは逆パターンでしたが、症状によって施術姿位は変わります。

もし施術中に違和感や不快感があったらおっしゃってください。

ヘッドフォワードポスチャー姿勢と交感神経の改善はら吉祥寺の接骨院、はたいち整骨院へ

 

 

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