膝内側が痛む変形性膝関節症(訪問整体)

今日は膝の内側が痛くなりはじめた患者さんです。とても活動的で、お出かけやお孫さんと遊ぶ事を楽しみにしておられます。

この方は、若いうちに脳梗塞をされて、リハビリを頑張ってだいぶ回復してきました。

しかし左側の腰から足にかけて不自由さがあり、疲れると姿勢が悪くなり、痛みも出てしまいます。

そしてだんだん右足がO脚になってきて、整形外科でレントゲンを撮り、変形性膝関節症の診断をされました。

O脚になっていると、股関節の中心から足首の中心に引いた線(左の絵の緑の線)が右の絵の赤い線の所を通ります。

そうすると膝の内側は線に近づき、外側は離れます。関節の内側が潰れて関節が傷みます。そして外側は引っ張られるのですが、外側で一番強い、腸脛靭帯は膝のお皿の下方に広い範囲でくっ付き、一部は膝のお皿の内下方まで行っています。

そして脳梗塞の影響からだと思いますが、左のお尻の筋肉も弱く、片脚立ちが全然できません。

そうすると支える側が弱いので、どうしても骨盤が落ち、上げた足がすぐに床についてしまいます。墜落歩行ともいわれます。

右足の筋肉、特に前内側の筋肉は準備できてないうちに、接地してしまうことになります。そうすると突き上げる衝撃、横にずれる剪断力などが、膝内側にかかります。

変形性関節症の方の痛みが内側に出やすいのはこういう経路が多いと思います。この方は麻痺による筋力低下もあるので顕著です。

治療は整体コースの30分で骨盤と足首を整えて、膝のお皿の内側下方と大腿の内転筋に圧力波を当てて痛みをとってあげると、歩くのが楽になるそうです。

もちろん支えるための左のお尻、右太腿内側の筋肉を鍛えるリハビリも必要です。そこは整形外科にお任せしています。

もう一つ、膝関節は捩れの犠牲になって痛みが出ることも多いです。それに関しては、動画にしました。よかったらご覧ください。

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