今日は依然デイサービスで働いていた時のご利用者さんに、ご紹介を受けたお宅に訪問させていただきました。
ご夫婦ともにご高齢ですが、おうちのことはお二人でされている、お元気な方たちでした。
とはいえお二人とも脊柱管狭窄症を患っており、背中は丸まっていて、歩くとすぐに足腰が痛くなってしまいます。
旦那様は2~3日前に左の腰の痛みが強くなり、左ふくらはぎがすぐつってしまう。
奥様は心臓と股関節の手術をされていて、狭窄症の手術を希望したがお医者様に断られてしまったとのことでした。
お二人とも体の側面から、筋膜の張り付いている個所をはがしていきました。とくに旦那様は横向きにしか寝れなかったので、このやり方になりました。
終わった後には、旦那様は仰向けに寝られるようになりました。
奥様が背が伸びて、足が軽くなり、歩いてもいたくない!とおっしゃっていました。
筋膜の縮んでいるところ、くっついているところを伸ばしたりはがしたりしていくと、姿勢が変わり、場合によっては重心も変わるので、体が軽くなるとか、動きやすいとおっしゃる方は多いです。
しかし、残念ながらこの状態は続かず、また戻ります。
でも一時的にでも動けるようになると、普段より無理してしまわれる方がいらっしゃいます。
一番怖いのは転倒してしまうことです。油断せずに、移動の際はしっかりと手すりをつたってくださいとお願いしました。
そして、今までと違う場所が痛くなってくるということも起こりうると思います。
いままで使われていなかった所が、違う動きをするようになって負荷がかかるためと思われますが、そういう場合は次回以降に、調整したり、セルフエクササイズをお教えします。
高齢者の方は、痛みがある→動かなくなる→姿勢が固定化する。。。という悪循環に陥っていて、仕方ないとあきらめていらっしゃる方も多いと思いますが、まだよくなる可能性がある方もかなりいらっしゃいます。
例えば、腰が痛くても、胸郭や足首などがよく動けば、腰への負担は減らせます。そうすれば日常生活の辛さは減らせます。全身で考えることが必要です。